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会長ごあいさつ

会員向け情報提供事業

  2022年4月1日  

  会長  

   2022年度を迎えるにあたり、一言ご挨拶を申し上げます。

 弊センターにおける2021年度事業を振り返えりますと、2020年度に引き続いて、COVID-19の感染拡大による事業縮減や変更を余技無くされた一年でした。

 特に、事業の柱の一つである複数年型委託事業においては、産油・産ガス国との人材交流や現地調査等が大きく制約を受け、WEB形式なども活用したものの、幾つかの事業で計画を達成出来ず、2022年度に持ち越しとなりました。

 処で、昨年の8月にはIPCCより第6次作業部会評価報告が発表され、2014年の第5次評価以降、気温上昇の推移が想定より10年も早まっているとの危機感から、人間活動による温暖化への影響について、従来のclear(明白)からunequivocally(疑う余地無し)へと断定がなされました。国際的な石油開発企業は、これまでも温暖化対策として被害を抑制する「適応策」やCO2排出量を削減する「緩和策」を実施してきていましたが、足許においてはポートフォリオ戦略の組み替え等、本格的なビジネスモデルの変更へと舵を切り始めています。我が国石油開発にとっても、そうした潮流と無縁ではありえず、賛助会員各位の関心も高いことから、それに資する情報提供について、ICEPとしても軸足を置いてゆく所存です。偶さか、昨年度は恒例となっておりますIHS Markit-ICEP合同主催セミナーを11月にオンラインで実施しましたが、折からCOP26の開催直後でもあり、脱炭素を体した世界の石油開発の現状について、有用な情報を共有する貴重な機会となりました。

 また、重点事業として位置づけていますセミナー等の企画も、賛助会員からの要望を踏まえ、探鉱技術分野ではAIを取り上げ「石油天然ガス探鉱へのAI技術の適用可能性と課題」と題したICEP技術フォーラムを、パネリスト6名を迎えて20223月に実施しました。初めてのハイブリット形式での試みでしたが、186名の参加登録を頂き、賛助会員の関心の高さを覗うことが出来ました。ビジネス分野においても若手・中堅のテク・ノンテク関係者を対象に、ビジネスと言う切り口からの石油開発について、ディスカッション形式のオンラインで・セミナーを開催しました。賛助会員からの要望をうけての開催でしたが、実体験に裏打ちされた講師の語り口の新鮮さに、参加者の反応は想像を超えるもので、それに応え、4日間に亘るセミナーを結果的には2回開催し、都合58名の参加を得ました。

 石油開発を取巻く事業環境が大きく変容する中、ICEPとしては引き続き賛助会員各位の声に耳を傾けながら、ホットな情報を積極的に発信していく積りでおります。就中、ネットカーボンゼロに向けたエネルギー変革の中にあって、石油開発が担うべき責務、そして、新しい大義について、情報共有を深めていきたいと思料しております。

 弊センターの事業に対し、引き続き忌憚のないご指摘、ご要望を賜りますようお願い申し上げ、新年度にあたっての挨拶と致します。